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【2024/05/19 12:34 】 |
5/15 「歌枕でも見てまいれ!!」

今日は何故か早起き。年取った証拠だろうか?
天気も良い、気温もGOOD、爽快な朝だったので、
早めに家を出て、自転車通勤の途中に寄り道しました。

通勤路からちょっとさけ離れたところにある、「末の松山」。
陸奥の有名な歌枕です。



契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは

清原元輔の名歌で、小倉百人一首にもある有名な歌です。
「末の松山」ってのは、紆余曲折を省いて簡潔に説明すると、
何があっても、絶対に波が越さないところ・・・という意味なのです。
上の歌を簡単に訳すと、
決して波が越さない末の松山のように、我々の愛も決して変わらないと約束したのに・・・
ってな恨みがましい、訳になるわけですな。
ちなみに、清原元輔の娘は、随筆家の清少納言。
親子そろっての、文化人なんですな。。


と、ココまで書いて取り上げたくなってきたのが、藤原実方である。
この人の歌で有名なのは、

かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを

ってのがあり、これも小倉百人一首にも出てる有名な歌だ。
これは、忍ぶ恋+片思いを歌ったとされている。

ところで、なぜ藤原実方が出てきたかというと、陸奥の歌枕と非常に関係がある。
宮中でケンカを起こしちゃった、高級官僚の藤原実方は、一条天皇に怒られちゃう。
怒られたあげく、陸奥守として左遷を命じられる。
その左遷の辞令、一条天皇の左遷命令がモノ凄い!

「陸奥の歌枕でも見て参れ!!」

現代で言うと、宮内庁の高級官僚が今上天皇に

「世界遺産の知床や屋久島を見て参れ・・・」

と、本当に知床や屋久島に飛ばされちゃう感じだ。
もちろん、片道切符。藤原実方も陸奥赴任中に落命します。


藤原実方は、どんな気分で「末の松山」を見上げたんでしょうか??
「末の末山」の極近くには、もう一つの歌枕「沖の石」があります。
こちらも機会も見て、文章にしたいとおもいまする。。



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【2007/05/15 07:55 】 | 日々思うコト | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
5/14 安直な方々

本日はとうとう、国民投票法が成立。
相変わらず、護憲利権に群がる連中がウザい日になりました。

ちょこっと遡るのですが、5/3の憲法記念日。
駅を利用して買い物に出かけたのですが、やってるやってる改憲阻止運動。
「憲法9条改悪反対」
という絶対的スローガンを掲げて、拡声器で騒音を撒き散らしていました。

何故、こんなに短絡的なのか?!
憲法改正=憲法9条改正 ってなわけではあるまいに。

憲法9条は堅守すべきだし、平和憲法の象徴としての9条は世界遺産モノだ。
しかし、その他時代にそぐわない条項、不足している条項、
そして、そもそも三権分立を揺るがしている条項は手付かずで放っておくのか?

たとえば憲法6条。天皇の任命権。
1 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
2 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。
1は理解できる、議会制民主主義の根幹。
で、2は一体??
三権分立の一つの長たる最高裁判所長官を、
何故、内閣の使命に基づかねばならないのか?
最高裁判事の任期が保障されてるとはいえ、三権分立でないことは明白だ。
立法府の下に司法がおかれては、違憲立法審査は確実に行われるのだろうか?
最高裁も、いつまで放置しているのだろう。
なので、私は最高裁判事の国民審査では、全員に「×」しかつけたことがない。


まぁそんなこんなで、未だに
「9条改悪反対!」
のみをお経の様に唱え続ける連中を、私は、大嫌いで大嫌いで仕方がない。

9条改正案が出てきたときに、改めて唱えるべき言葉で、
憲法改正=憲法9条改正 の安直な思考回路が理解できませぬ。
憲法改正法は、あくまでも手続法。
その手続きに瑕疵がないかが、何故、議論の的にならないのだろうか・・・・

 

【2007/05/14 22:28 】 | 日々思うコト | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
4/19 伊豆沼
年長けて また越ゆべしと 思いきや 命なりけり 小夜の中山


今日は遠出でした。
勤務地から約100Km離れた登米市に行って参りました。
ウチの会社が委託している事業の小規模なセレモニーの類だったんですが、
まぁ、しかし、遠い! 遠い! 遠い!
転勤後初の社用車での遠出だったので、嘱託さんに同行してもらいました。
定年再雇用の嘱託さんで、まぁ愉快なお爺ちゃんです。
セレモニーでは、我が社を代表しての挨拶があるのですが、
私なんかがスピーチするより、この爺様のほうが貫禄あって良いのに・・・・・


そんなこんなで、セレモニーは無事に短時間で終了。
遠距離の運転なので、少し休憩をとり伊豆沼を見てきました。
ラムサール条約で有名な白鳥の飛来地ですな。。
運転再開後、前述の爺様がポツリと漏らしました。
「伊豆沼に立ち寄ったの、50年ぶりだったよ・・・」


たまたま立ち寄った伊豆沼。
たまたま休憩しただけだったのに・・・・の伊豆沼。
この爺様、最初から伊豆沼に行ってみたかったのかも。


そこで思い出したのが、またまた西行の和歌。
西行の最高の絶唱といわれる冒頭の和歌。
若いころ、奥州を旅した西行が、年老いてから再度奥州を旅するのです。
“のぞみ”も“はやて”もない時代。
一度行って帰ってくるだけでも奇跡的な旅なのに、
年をとって棺桶に片足どころか、腰まで入った状態で再度旅しちゃうのです。
ウン十年前に通った“小夜の中山”を再び通り、
自分の“命”ってモノに感じ入る西行。
私の最も好きな和歌の一つでもあるわけです。


次回は白鳥の飛来した伊豆沼に行こうと思いつつ、運転して帰社しました。。
何十年も経って再び訪れたい場所があることが、非常に羨ましく思いました。
私は50年後・・・・・生きてないか・・・・・(認知症かも・・・・)


【2007/04/19 22:59 】 | 日々思うコト | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
4/17 吉野のほかに
 
約1000年前、西行という和歌の上手い僧侶がおったそうな。
何を思ったか西行は、都から徒歩で奥州へ旅しちゃう。
当時の都では、“桜”と言へば、“吉野”であり、吉野の桜はそりゃ立派だったらしい。
そんな都育ちの都会人西行は、奥州で束稲山という聞いたこともない山を見る。
そこには、吉野に勝るとも劣らない桜が咲き誇っていたそうな。
 

聞きもせず 束稲山の桜花 吉野のほかに かかるべしとは


約2週間ほど前、横浜から宮城へと転勤となった。
肌寒い中、満開の桜が咲いていた横浜を後にした。
そして2週間後、宮城では桜が満開。
もちろん、今日の宮城も肌寒い。
「花見っちゅうもんは、肌寒いときにやるから熱燗が美味い!」
新しい上司が、こんなコトいってったっけ・・・・・宮城弁で。


上の西行の和歌。
小生が大好きな和歌であるんだけれども、違った解釈もあるらしい。
即ち、 吉野=京都  束稲山=平泉  ってコトで、
平泉の繁栄度を中央に伝えたとか、伝えてないとか。。
さて、横浜に比して仙台は・・・・・
まだ「住めば都」なんて言えるまでは至っていないけど、
宮城を後にするときは、そう思っているのだろうか??


*写真は、本日の職場の桜。 満開です。。



 



【2007/04/17 22:56 】 | 日々思うコト | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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